土の温もりを感じる陶芸教室

房主　フジタヨウコさん

温泉街の一角に、小さな陶芸工房がある。「陶芸教室＆ギャラリー Toi陶房」は、ギャラリーと陶芸教室を兼ねる陶房だ。

オーナーは陶芸家のフジタヨウコさん。村上市の出身で、女子美術短期大学を卒業後、地元村上を中心に活動する陶芸家・坂爪勝幸氏に師事。2015年にToi陶房をオープンした。少人数制の陶芸教室を開催するほか、フジタさんの作品を展示するギャラリーでもある。

温泉地ということもあり、1回だけの参加であっても、自分だけの作品を制作することができる。「ご自身の手でつくる基本的なことだけ教えて、なるべくつくり手の方が持つ感性に任せ、最初から最後まで体験していただくということを大切にしています」とフジタさん。

「自分の手で1点モノがつくれますし、ギャラリーにある作品も、1つとして同じものはありません。ぜひ一度、気軽に遊びに来ていただければと思います」。

日常に花を添えるような器たち

フジタさんが手がける陶芸作品も樹木や雲など、自然をモチーフとした作品が多い。「お客様から『使っていて癒されるよ』なんてお言葉を頂戴したり。お客様から励まされている感じがします」とフジタさん。料理を盛り付ける皿など、日常で使えることも意識して制作されている。すぐ隣にある寿司銭では、Toi陶房の器を使用している。「寿司屋のお客様が『他の作品も見てみたい』『作ってみたい』と訪れてくれることもあります」。温泉に浸かるついでに陶芸体験というのも面白い。