城下町の和菓子屋「成田屋」の出店

代表　河村幸雄さん

岩船港鮮魚センターの入り口にある成田屋。村上市片町に本店を構える菓子店・成田屋の出店だ。「城下町の和菓子」と銘打ち、山葡萄を使用した「ぶどう羹」などの村上銘菓のほか、新潟名物の笹団子なども店頭に並ぶ。地元野菜の直売所や、冬場は店頭で焼き上げる焼き芋なども人気だ。

お話を伺ったのは、代表の河村幸雄さん。成田屋の代表職のかたわら、村上市議も務める。

「誰にも負けないほどお祭りが好き」と話す河村さん。毎年7月に開催される村上大祭の振興にも力を入れている。寛永10（1633）年より続く同祭は、村上市の観光の目玉のひとつ。国の重要無形民俗文化財にも指定されるなど、全国的にも知名度が高い。

「村上は大変歴史ある町。村上大祭だけでなく、続く街並みを大切に保存したりなどの取り組みも盛んです」と河村さん。

村上市も、長引くコロナ禍の影響をうけ観光客の数の減少に悩まされている。「瀬波を中心に、村上の観光繁忙期は夏ですが、秋の紅葉や冬の海の味覚など、他の時期のポテンシャルも高いと感じています。みんなで協力して経済を回し、活気づけていきたいと頑張っています」。

村上大祭をイメージしたお菓子も人気

和生菓子製造「にいがたの名工」を受賞するなど高評価を受ける成田屋。ぶどう羹のほか、村上大祭をイメージしたオリジナル和菓子「おしゃぎり絢爛ごまだれ餅」も人気。祭りの際に曳き出される豪華絢爛な山車「おしゃぎり」を模したパッケージがひときわ目を引く。「菓子店として村上大祭を少しでも盛り上げられたら」と河村さん。